イタリアオペラガラコンサート2019〜ミラノが生んだ二人のマエストロ 叙情的ヴェルディとドラマティコなマスカーニの世界〜
コンサートのお知らせです。
イタリアオペラガラコンサート2019を開催いたします。
日本を代表するソプラノ歌手薗田真木子、日本人初のドイツ宮廷歌手の小森輝彦、イタリアで注目の若手メゾソプラノのヴァレリア・メーラ、ミラノ・スカラ座など世界の劇場で活躍中のテノール、ジョルジョ・カシャーリの4人の豪華歌手たちによる贅沢な一夜をお届けいたします。
チケットのお申込み・お問い合わせは、080-7193-5890まで。
詳細
- 日時
- 2019年7月18日(木)19時開演
- 出演者
- 薗田真木子(ソプラノ)ヴァレリア・メーラ(メゾソプラノ)ジョルジョ・カシャーリ(テノール)小森輝彦(バリトン)熊谷邦子(ピアノ)
- 料金
- 全席指定 4000円/学生2000円
- 曲目
- ヴェルディ「椿姫」より
ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」より
マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
ヴェルディ「リゴレット」より
- 会場
- トッパンホール
〒112-0005 東京都文京区水道1-3-3
〜ミラノが生んだ巨匠、ヴェルディとマスカーニの魅力にせまる迫力のプログラム〜
イタリア・ミラノが生んだ二人のマエストロ、叙情的ヴェルディとドラマティコなマスカーニの作品の中から、「椿姫」「イル・トロヴァトーレ」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「リゴレット」の4大傑作のハイライトを一晩で満喫いただく、何とも贅沢で夢のようなプログラムです。
日本を代表するオペラ歌手のひとりで、二期会オペラ公演や新国立劇場、ちちぶオペラなどで数多くの主役を務め、またN響をはじめとする主要オーケストラとの共演も多いソプラノの薗田真木子、日本人初のドイツ宮廷歌手として17年間にわたりドイツの歌劇場で活躍、また二期会オペラ公演をはじめ新国立劇場、東京室内歌劇団などで数多くの主役を歌うバリトンの小森輝彦、若手メゾソプラノとしてイタリアで注目されているヴァレリア・メーラ、スカラ座をはじめ、世界の劇場で60役をこなすテノールのジョルジョ・カシャーリの4人の超豪華な歌手たちに加え、長年イタリアで研鑽を積んだピアニスト熊谷邦子が繰り広げる名場面を、どうぞご堪能ください。
「椿姫」は、ヴェルディのオペラの中でも最もよく知られた作品のひとつと言えるでしょう。1800年代後半のパリの上流社交界で繰り広げられる悲劇で、高級娼婦ヴィオレッタと青年アルフレードの純粋で熱く燃え滾る炎のような恋の物語です。二人の恋には、身分の差やヴィオレッタの肺の病という邪魔が入り、ついに二人は別れてしまいます。ヴィオレッタが自分の気持ちを偽ってアルフレードの為に別れたと知ったアルフレードがヴィオレッタの元へ戻りますが、時すでに遅し、ヴィオレッタは生死の間を彷徨っていました。二人は再会に喜び二重唱「パリを離れて」を熱唱します。
「イル・トロヴァトーレ」は、ヴェルディ中期の大傑作と言われている作品で、舞台は15世紀スペインのアラゴン地方。伯爵家に生まれた幼い二人の兄弟。そこに老婆ジプシーが近づきます。ジプシーは、赤子に呪いをかけたと疑われ火炙りの刑にされます。その灰の中から見つかった赤子の骨は、ジプシーが誘拐した弟のマンリーコだ、と言い伝えられます。時が経ち、大人になったルーナ伯爵(兄)は吟遊詩人と出会います。この男性こそ、ジプシーにさらわれた実の弟(マンリーコ)だったのです。そしてこのオペラにおいて重要なキーパーソンが、アズチェーナ(ジプシー)です。メゾソプラノの重要なレパートリーのひとつとなっています。バリトンのレパートリーでも最も難易度の高い曲とされる『君のほほえみ』やアズチェーナとマンリーコの二重唱『重い鎖にしばられて』にもご注目ください。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」は、マスカーニのオペラの中でも最もよく知られた作品です。1890年に初演されたこのオペラは、写実主義(ヴェリズモ・オペラ)と言われており物語の内容はより現実味を帯びたものとなっています。舞台はイタリア・シチリア島のとある村。若い村娘のサントゥッツァは恋人のトゥリッドゥが人妻のローラと深い仲であることを知ります。トゥリッドゥは、ローラの夫が戦争に行っている間にローラと浮気をしていたのです。絶望したサントゥッツァはローラの夫アルフィオに事の次第を打ち明けてしまいます。裏切られたアルフィオは怒り狂い、トゥリッドゥに決闘を申し込みます。このオペラで演奏される『間奏曲』は大変美しい旋律で知られており映画『ゴッドファーザー』などの映画音楽やテレビ番組などでも多用されています。この間奏曲は、不倫の事実が明白になって、今まさに血なまぐさい決闘が行われようとする直前に演奏されるのですがこれはいわゆる「アンチ・クライマックス」ともいうべき一つの劇的手法であり、後に起こる劇的な出来事の前の静けさとも言えるのではないでしょうか。
「リゴレット」と言えば、『女心の歌』を思い浮かべる方も多いことでしょう。舞台は、16世紀のイタリア・マントヴァ。せむしの老人リゴレットは公爵に仕える道化師です。彼には若く美しい娘(ジルダ)がいます。ジルダの美貌に一目惚れし、身分を隠して近づく女好きなマントヴァ公爵、彼の甘い囁きに胸が高鳴るジルダ。心配する父リゴレットは反対します。そんな中、ジルダがリゴレットの愛人と勘違いした公爵の付き人たちは、リゴレットに目隠しをしてジルダを誘拐し公爵の元へ届けます。娘を誘拐した公爵に復讐を誓うリゴレット。一方、女好きな公爵が次々に女性を誘惑する様子を目の当たりにしたジルダはショックを受けます。『美しい乙女よ』は非常に有名な四重唱で、公爵はマッダレーナを口説き、ジルダは絶望し、リゴレットは失望したジルダを慰めます。リゴレットは殺し屋(スパラフチーレ)に公爵を殺害するよう依頼します。戻ってきた殺し屋が手渡した袋に入っていた死体は公爵ではなく、なんと愛する娘のジルダでした。ジルダは「愛する彼の身代わりになった私をお許しください」と言い息絶えます。